付点音符の不思議を探る!
音楽の中で、リズムは重要な要素のひとつです。
その中でも「付点音符」は独特な動きや感情を生み出す特別な音符。
音楽を学び始めたばかりの人にとっては、「付点音符ってどういう仕組み?」「なんで1.5倍の長さになるの?」と少し難しく感じるかもしれませんね。
そこで、STEAM教育の視点からArts(芸術)とMathematics(数学)にフォーカスして、付点音符を掘り下げてみましょう。
1.Arts(芸術)付点音符が生み出す感情とリズムの魔法
音楽は感情を伝える強力な手段であり、付点音符はその中でも特に「動き」や「表現力」を高める役割を果たし、付点音符が使われることでリズムに期待感や跳ねるような躍動感が生まれます。
たとえば、ワルツのリズムを思い浮かべてみると、
「1、2、3」と繰り返される拍子の中で、最初の「1」が長めに引っ張られることで、まるで踊り出したくなるような感じになりませんか?
この「引っ張る長さ」を生み出しているのが付点音符です。
★やってみよう!
音楽を聴きながら、リズムに合わせて手を叩いたり、ステップを踏んでみましょう。
「どこで音が長く伸びているか」を感じ取り、体でリズムを表現する体験を通して、付点音符が生み出す芸術的な魅力を自然と理解することができるのではないでしょうか。
2.Mathematics(数学)付点音符を数で読み解く
付点音符は感覚だけでなく、数学的な規則に基づいています。
その基本ルールは、元の音符の長さにその半分の長さを足します。
たとえば4分音符にその半分 (8分音符)を足すと付点四分音符になり、長さは4分音符の1.5倍になります。
この規則を、低年齢の子ども達にはリンゴやケーキなどを使って説明している教材が多くありますが、それは算数の「数のお勉強」にも同じように使われています。
このように、付点音符は数学的な規則に基づいていると言えます。
★やってみよう!
紙を円形に切り取り、音符の長さを色分けして貼ってみましょう。
四分音符の部分と、そこに付け加える八分音符の部分を色で区別します。
「どれくらい長さが増える?」を視覚と手を動かして学ぶことで、付点音符のルールを理解できます。
3.付点音符は「リズムのパズル」
数学的に見ると、付点音符はまるでパズルのピースのようです。
全体のリズムを構成する中で、付点音符がどこに収まるかを考えると、「音符は単なる記号ではなく、計算されたリズムの設計図である」ということが分かるのではないでしょうか。
4.音楽と数学を組み合わせた付点音符の魅力
付点音符は、芸術的な感情表現と数学的な規則性が融合した存在です。
Arts(芸術)の観点からは、「感情や躍動感を生み出す」音符として、
Mathematics(数学)の観点からは、「音楽を構成するルールと比例のパズル」として捉えることができます。
音楽の学びにこうした異なる視点を取り入れる事で音楽への理解が更に深まります。
付点音符だけではなく、音楽の「なぜ?」「どうして?」を、是非STEAM的に探求してみてください!
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